*アンジェリーナ はじめてのステージ
作:キャサリン・ホラバード
絵:ヘレン・クレイグ
訳:おかだ よしえ
出版社:講談社
税込価格: ¥1,680
(本体価格:¥1,600)
発行日: 2004年3月20日
年齢別おすすめ絵本4〜5歳から
読んであげるなら 2歳から
バレエが大好きなねずみの女の子、アンジェリーナのお話。
バレエの大好きなアンジェリーナが、バレエ教室でも自分の部屋でもない、
本物のバレエのステージに立つことになったのです!
でも、いとこのヘンリーも一緒です。
体が小さくて、いつも心配ばかりかけているヘンリー…。
だいじょうぶかしら?と、アンジェリーナは不安でいっぱい。
1983年の刊行以来、世界中で愛されてきたアンジェリーナ。
イギリスの名作絵本シリーズの第2弾です。
女の子なら一度はあこがれるバレリーナ。
この絵本の中で、その夢が叶います。初めてステージに上がるドキドキ感と、年下の同士を思いやる優しさが、
読者の胸に物語をしっかり刻みます。
繊細なアウトラインと鮮やかな色彩、そして表情豊かな登場人物が印象的な一冊です。
*おどる12人のおひめさま
作:グリム童話
絵:エロール・ル・カイン訳:矢川 澄子
出版社:ほるぷ出版
税込価格: ¥1,260
(本体価格:¥1,200)
発行日: 1980年
年齢別おすすめ絵本5〜6歳から
読んであげるなら 3歳から
昔、12人のすばらしくきれいなお姫様がいました。
ところが、お姫様達の靴は朝になると、
まるで一晩中おどり明かしたようにボロボロ。
ある日、貧しい兵士がそのなぞを解き明かすことになります。
とにかく絵が美しい!!
絵をながめるためにだけでも持っていたいような絵本。
一枚一枚、お話を読むのを忘れてしまうような、ため息が出るほど緻密で綺麗な画面です。グリム童話を好んで描くというエロール・ル・カインが、
画面一杯に見事な幻想の世界を繰り広げています。
この物語のこっけいな面を生かしながらも、
心に何か呼び覚ますような魔力がある独特の画風。
読者を不思議な夢幻世界へ引き込みます。
*くらべっこのじかん
作:レスリー・エリー
絵:ポリー・ダンバー訳:もりした いずみ
出版社:フレーベル館
税込価格: ¥1,260
(本体価格:¥1,200)
発行日: 2008年7月
年齢別おすすめ絵本 4〜5歳から
読んであげるなら 2歳から
仲間はずれになりかかっているわたし…。学校なんて全然楽しくない。
でもそんなとき、友達とペアを組んでひまわりを育てることに。
先生は知っているはずなのに、わたしにいじわるをしているソフィーとペアを組まされて…。
ポリー・ダンバーの新作絵本。
女の子のグループではありがちな「仲間はずれ」。
どの保育園や学校の先生方も「仲間はずれはダメ!」と言うだけではなく、
様々な策を講じているはずです。
うちの子も、いつ仲間はずれにされてしまうかわからないと、
心配されているお母様も少なくないと思います。
ぷいっと無視ばかりしているのではなく、少しでも関わりを持つ機会があれば、
ちょっとしたきっかけで仲直りできるものなのだと、この絵本を通して気付いてくれるといいですね。
*ケーキがやけたら、ね
作・絵:ヘレン・オクセンバリー
訳:せな あいこ
出版社:評論社
税込価格: ¥1,260
(本体価格:¥1,200)
発行日: 1995年
年齢別おすすめ絵本 4歳から
読んであげるなら 2歳から
「きょうは、あたしの誕生日なの。ケーキをやくのよ。」
小さな女の子はそう言って、にわとりさんやぶたちゃんや、
たくさんのお友達の助けを借りて、
みんなでケーキを作ります。
やっとケーキができあがり、そして…。
あちこちを訪ね歩きながら材料を集め、みんなで一つのものを作る行為に、
小さな読者も「やってみたい!」と共感を覚えるでしょう。
大人は一人も出てきません。お手伝いではないのです。自我の芽生える頃の子どもには、たまらなく魅力的な絵本といえます。
小さな登場人物たちの、愛らしく感情豊かな動きや表情は、何度読み返しても飽きません。一人でやってみようという意欲や、何かをやり遂げた時の達成感が巧みに表現されています。
お誕生日プレゼントにも最適です。
*サンドイッチつくろう
作・絵:さとう わきこ
出版社: 福音館書店
税込価格: ¥880(本体価格:¥838)
発行日: 1993年9月25日
年齢別おすすめ絵本 6〜7歳から
読んであげるなら 4歳から
おなかが すいたから、みんなで おいしいもの つくろう。
子ども達3人で、おいしいものづくりが始まります。
サンドイッチのできばえは?これはいわば「子ども用レシピブック」。
ページをめくりながら、よく読んで作っていくと、おいしいサンドイッチができてしまいます。
みんなで手分けして作業を進めていったり、調理の工程が細かく書かれていたりと、実際にやってみようと思った時に参考になることが盛りだくさん。
男の子も役割を分担されて、しっかり参加しています。お店で売られているものではなく、おうちで手作りするからこそ作れるサンドイッチが、
最後のページに登場します。この絵本を読んで、本当に作って食べた読者もいるようですよ。
休日のお昼に、みんなでサンドイッチランチはいかがですか?
*すみれおばあちゃんのひみつ
作・絵:植垣 歩子
出版社: 偕成社
税込価格: ¥1,050(本体価格:¥1,000)
発行日: 2008年6月
年齢別おすすめ絵本 3〜4歳から
読んであげるなら 2歳から
縫物上手のすみれおばあちゃんは、最近目が弱ってきました。
お裁縫をする時は。道をゆく人に「針に糸を通してくださいな」と頼みます。
ある雨の日、楽しい出会いがあり…。一針一針、刺繍をしたような表紙の絵。引き込まれるような色使い。
同じページをずっと見ていても飽きない、細かな描写。
思わず針と糸を手にして、縫物を始めたくなるようなページが続きます。また、弱ったおばあちゃんを手助けする人達や、困った人に経験を生かして知恵を貸すおばあちゃんが
生き生きと描かれ、助け合う心や思いやりを何気なく教えてくれます。古くなったものを「壊れたから捨てる」とか「破れたからもう使えない」というのではなく、
ちょっと手を加えてもう一度よみがえらせたら、もっと愛着がわくことにも気付ける、
そんな一冊です。
*バロチェとくまのスノウト
作・絵:イヴォンヌ・ヤハテンベルフ
訳:野坂 悦子
出版社:講談社
税込価格: ¥1,575
(本体価格:¥1,500)
発行日: 2008年6月27日
年齢別おすすめ絵本 4〜5歳から
読んであげるなら 2歳から
くまのぬいぐるみをもらったバロチェ。
でも、他のくまたちで既にベッドはいっぱいです。
「こんなにベッドがぎゅうぎゅうじゃ、あたしも、くまたちも、こまっちゃう!」そこでバロチェは名案を思いつきます。
オランダ絵本作家展で大人気のキャラクター「バロチェ」。
愛らしい赤毛の女の子の悩みは、どの女の子でも一度は味わう悩みです。
くまちゃんが好き!というと、くまのぬいぐるみがプレゼントされたり、オシャレが好き!というと、たくさんのお洋服を買ってもらえたりするのが女の子。
たくさんたまり過ぎたグッズを、どう片付けたら良いものか、子どもでも大人でも、女性なら常に悩ましいもの。
処分するには忍びなく、だからといってそのままにはしておけない時、
バロチェの名案はとても参考になりますよ。
色彩も鮮やかで、絵を眺めているだけでも楽しめる絵本です。*もりのかくれんぼう
作:末吉 暁子
絵:林 明子
出版社:偕成社
税込価格: ¥1,050
(本体価格:¥1,000)
発行日: 1978年11月
年齢別おすすめ絵本 4〜5歳から
読んであげるなら 2歳から
お兄ちゃんと公園で遊んだ帰り道。
近道しようとして、けいこは見たことにない秋の森に迷い込んでしまいます。
けいこの前にあらわれたのは、「もりのかくれんぼう」という男の子。けいこはもりのかくれんぼうや森の動物たちといっしょに、かくれんぼをすることになりました。
森の中の絵をじっと見てみると…。隠れているいろいろな動物たちを、見つけることができるかな?
美しい秋の森の中にいるような気持ちになれる絵本です。
林 明子さんの絵特有の、表情豊かな登場人物と登場動物が、
子どもらしい想像の世界にやさしく誘ってくれます。けいこの冒険物語は、心細さからワクワクドキドキへ、
そして淋しさから期待感へと、心情の変化とともに進んでいきます。お兄ちゃんとけいこの仲の良さも印象的です。
楽しさだけでなく、森が伐採されて住宅街へと変わってしまうことへの
切ない気持ちも表現されていて、
親子の会話のきっかけにもなりそうです。
*わたしのワンピース
作・絵:にしまき かやこ
出版社:こぐま社
税込価格:¥1,155
(本体価格:¥1,100)
発行日: 1969年12月1日
全国学校図書館協議会選定
日本図書館協会選定
厚生省中央児童福祉審議会推薦年齢別おすすめ絵本3〜4歳から
読んであげるなら 2歳から
空から落ちてきた真っ白な布で、うさぎさんがワンピースを作ります。
うさぎさんは、できあがったワンピースを着て、大好きなお散歩に出かけます。
お花畑に着いたうさぎさんのワンピースは…。行く先々で、模様が変わるワンピース。
印象的な場面展開と、広がる空想の世界が、豊かな想像力をはぐくむ手助けになるでしょう。
うさぎさんの「ラララン ロロロン」という鼻歌や、リズミカルな言葉も面白く、次のページへと引き込まれます。
女の子へのプレゼントに喜ばれる定番でもあり、日本を代表するファンタジー絵本です。