*おしいれのぼうけん
作: 古田 足日
絵: 田畑 精一出版社:童心社
税込価格: ¥1,260 (本体価格:¥1,200)
発行日: 1974年11月1日
年齢別おすすめ絵本 5〜6歳から
読んであげるなら 3歳から
さくらほいくえんでは、先生の言うことを聞かない子は、
おしいれに入れられて戸を閉められてしまいます。
しばらくするとおしいれから出してもらい、「せんせい、ごめんね」と言うのでした。
ある日、さとしとあきらは昼寝の時間にミニカーを取りあって暴れて、
先生におしいれに入れられてしまいます。
でも、この二人は他のみんなとは違いました。
おしいれの怖さに負けずに、ミニカーを握りしめて二人で冒険に出かけます…。おしいれの中の真っ暗な世界が、鉛筆画で描かれています。
約80ページの長編絵本。
一人で読むのは、ある程度の冊数絵本を読んで慣れているお子様におすすめしますが、読んであげるなら、保育園に通う前、もしくは通っているお子様に、
毎晩少しずつ、いかがでしょうか。保育園での先生との関わりにも心温まるお話です。
読み手をどきどきさせるロングセラーファンタジー。
*ガタゴトシュットンなんのおと?
作: 富安 陽子
絵: はた こうしろう出版社:学習研究社
税込価格: ¥1,260
(本体価格:¥1,200)発行日: 2008年8月
年齢別おすすめ絵本 6〜7歳から
読んであげるなら 4歳から
ゆうくんは公園の砂場で夢中になって遊んでいます。
トンボが話しかけても、カラスが誘っても、
「ごめんね、ぼく今おやまを作っているから、またこんど。」とつれない返事。
そして作りあげたのは、大きな大きなおやまのトンネルです。
すると、そこから不思議な音が聞こえてきて…。
少年と機関車の冒険を臨場感たっぷりに描いた、爽快なファンタジー。
ゆうくんのように、砂場でおやまを作るのが大好きな男の子は少なくありません。
そんな男の子達の頭の中には、きっと、ゆうくんと同じような世界が広がっているのでしょう。
自分の頭の中のイメージが、具体的に目の前に絵として存在するのは、子ども達にとって、とてもうれしいこと。
こんなことは想像もしていなかった子にとっては、砂場がより楽しい空間になること間違いなしです。
秋の楽しみがたくさん描かれた、秋色満載の一冊。
*きんようびはいつも
作・絵:ダン・ヤッカリーノ
訳:青山 南出版社:ほるぷ出版
税込価格: ¥1,470
(本体価格:¥1,400)発行日: 2007年12月
年齢別おすすめ絵本 3〜4歳から
読んであげるなら 3歳から
ぼくは きんようびが だいすきだ。
きんようびは、ぼくとパパにとって とくべつなひ。
あさ、ふたりで ゆっくりと さんぽをして、
じかんをかけて あさごはんを たべながら、
いろんなことを おしゃべりする。
まわりがみんな いそいでいても、
ぼくたちは いそがない。ぼくは きんようびが だいすきだ。
ニューヨーク在住のイラストレーターによる挿絵は、とってもスタイリッシュ。
ページをめくり、絵を見ているだけでも楽しめる絵本です。
忙しい日常生活のなかで、ゆったりと同じ時間を楽しむための小さな行事。
男同士のかっこいい過ごし方のお手本ですね。
みなさんも親子で過ごす特別な時間を、見つけてみませんか。
*トム
作・絵:トミー・デ・パオラ
訳:福本 友美子出版社:光村教育図書
税込価格: ¥1,470 (本体価格:¥1,400)
発行日: 2008年6月22日
年齢別おすすめ絵本 4〜5歳から
読んであげるなら 3歳から
トミーはおじいちゃんのことをトムと呼びます。
「わたしとおまえは、なまえがよく似てるだろう?
トムとトミーだ。
だから、おじいちゃんと呼ばずに、トムとよんでおくれ。」
トミーはいろんなことを教えてくれるトムが大好き!
お店でお肉を売っているトムは、ある時トミーにチキンの足をくれます。
トミーはその足を…。
祖父と孫の触れ合いをあたたかく描いた、人気絵本作家トミー・デ・パオラの自伝的絵本。
おばあちゃんとおじいちゃんの会話には、
どこの国でも、どこのおうちでも同じようなもの?と苦笑してしまいます。世代を超えた男同士の結びつきは、永遠のものなのだなあと思います。
おじいちゃん大好きな男の子におすすめ。
*ぼくのパパはおおおとこ
作:カール・ノラック
絵:イングリッド・ゴドン訳:いずみ ちほこ
出版社:セーラー書房税込価格: ¥1,575 (本体価格:¥1,500)
発行日: 2005年11月
年齢別おすすめ絵本 3〜4歳から
読んであげるなら 3歳から
ぼくのパパは おおおとこ。
しがみつくのに はしごがいるよ。
パパの大きさが次々に紹介されます。
その大きなパパの気持ちを、ぼくが代弁します。
サブタイトルは「せかいいちのパパがいるひと みんなに」。
実際には「おおおとこ」ではないパパ。
ちいさな息子にとって、強くてたくましくて優しい大好きなパパは、大きく大きく見えるもの。
そのパパへの想いがあふれている絵本です。
息子にとっての理想のパパ像が描かれているともいえます。ほのぼのとしたタッチと色彩の中に、指先まで表情を持った繊細な表現が
見え隠れしています。*まるくておっきくてまっくろで
作:尾崎 美紀
絵:大島 妙子出版社:ひさかたチャイルド
税込価格: ¥1,260
(本体価格:¥1,200)発行日: 2008年7月
年齢別おすすめ絵本 4〜5歳から
読んであげるなら 3歳から
ぼくが道端で出会ったアザラシの赤ちゃんは、
「まるくておっきくてまっくろ」なものを捜していた。
ちっちゃな両手でまるをつくって、サッカーボールの黒いところを指差して、
こくんとうなづき、にっこりわらった。
…なんのことだろう?アザラシが示すことを手がかりに、ぼくもいっしょに捜してあげることになったけれど…。
読者の子どもたちも思わずいっしょに謎解きに引き込まれる楽しいお話。
大島妙子さんの描く「ぼく」の表情や動き、そして、
とにかく愛らしいアザラシ「まるくてちっちゃくてまっしろなやつ」の姿が魅力です。
また、主人公を支える周囲の人々の表現も、どこか懐かしく好感が持てます。
アザラシが最後に行き着く、「まるくておっきくてまっくろ」なものとは?
答えは、「男の子にとって、いくつになっても恋しいもの」です。
*男の子とおおきなさかな
作・絵:マックス・ベルジュイス
訳:野坂 悦子出版社:ほるぷ出版
税込価格: ¥1,470 (本体価格:¥1,400)
発行日: 2007年2月20日
年齢別おすすめ絵本 3〜4歳から
読んであげるなら 3歳から
ある日、男の子は湖で大きな魚をつかまえました。
大喜びで家に連れて帰り、なかよく一緒に暮らそうと、バスタブに魚をいれました。
ところが、魚は自由を夢みて弱っていくばかり。
そして、男の子に「お願いだから湖にもどしておくれ」とたのむのです……。
オランダの国際アンデルセン賞受賞画家マックス・ベルジュイスが、
絵も文章も手がけた最初の絵本。
かえるくんシリーズで有名な作者です。
『本当に相手を大切に想うことは、束縛するのではなく、共に自由に生きること』
大人になってからも、他者と過ごしていく上で、とても重要なテーマです。
小さい頃から、このテーマについて考え、心に刻むことが、未来に築いていく人間関係の良いヒントになるといいですね。
暖色をふんだんに使った、暖かい色調の絵に、思わず笑みがこぼれます。
*地下鉄のできるまで
作・絵:加古 里子
出版社:福音館書店税込価格: ¥1,365 (本体価格:¥1,300)
発行日: 1987年10月
年齢別おすすめ絵本 6〜7歳から
読んであげるなら 5歳から
都会の地下を走る電車、地下鉄。
その工事は、地下でどのように進められているのでしょう。
ページを繰るごとに工事が進み、地下鉄の完成までを楽しく伝えます。
大人でも、「なるほど、なるほど。それからどうするの?」と、
ぐんぐん引き込まれてしまう面白図解絵本です。地下鉄工事に必要なものの名称や作業工程の細かい説明など、
専門的なことが分かりやすく書かれていて、
地下鉄に対する意識がガラッと変わるような内容です。
『だるまちゃんとてんぐちゃん』や『とこちゃんはどこ』などでおなじみの、
加古里子さんの作品。
里子さんは、「さとこ」さんではなくて「さとし」さん。男の方です。
児童文化・科学技術の教育相談所を主宰されるような方ですが、工学博士でもあり、技術士でもあるのです。
その多才な作者の持ち味が、存分に生かされた作品に仕上がっていて、
特に、電車が大好きな男の子には、この上なく楽しめる絵本です。