*しんじなくてもいいけれど
作:内田 麟太郎
絵:早川 純子
出版社:ビリケン出版
税込価格: ¥1,680
(本体価格:¥1,600)
発行日:2003年2月
年齢別おすすめ絵本
3〜4歳から
読んであげるなら 2歳から
しんじなくてもいいけれど……
どーん!
しんじなくてもいいけれど……
だーん!
しんじなくてもいいけれど……
ひえー!
びっくりするほどでっかくなっていくのです。何がって?
いろんなものがです。
最後に到達する場所は…。
版画家の早川純子さんが描き出す、色鮮やかな空想の世界。
少ない言葉が、衝撃的な画面をちょっとだけ説明してくれますが、
何よりも目に飛び込んでくるものが語りかけてきます。
次々にページをめくっていきたくなる、ワクワクの絵本です。
夏休み中に、蝉の声を聞きながら読んでみてはいかがでしょうか?
*だいちゃんとうみ
作・絵:太田 大八
出版社:福音館書店
税込価格: ¥840
(本体価格:¥800)
発行日:1992年4月10日
年齢別おすすめ絵本
6〜7歳から
読んであげるなら 4歳から
だいちゃんは、夏休みにいとこのおうちに遊びに行きます。
海辺の村での一日は、川えびすくい、釣り、浜辺の食事、水遊びと、
楽しいことであっという間に過ぎていきます。
この絵本は、夏休みの一日を切り取った絵日記のような仕上がりです。
「だいちゃん」とは、きっとこの絵本の作者の子ども時代かもしれません。
一つ一つの体験を、丁寧に描いています。
昔ながらの道具の名前や、釣りをする時の具体的な表現など、
都会育ちの大人にも「なるほど!」と思える内容が盛りだくさん。
さらに、長崎の方言が、遠くへ遊びに来ているワクワク感を誘います。
道具や生き物の描写や風景の色使いは、
のどかな田舎の空気が伝わってくるようです。
海で釣りをしたり、浜辺で食事をしたりしたくなる絵本です。
*まほうの夏
作:藤原 一枝・はた こうしろう
絵:はた こうしろう
出版社:岩崎書店
税込価格: ¥1,365
(本体価格:¥1,300)
発行日:2002年5月
年齢別おすすめ絵本
3〜4歳から
読んであげるなら 2歳から
夏休みにおじさんのいなかに行った、ぼくとおとうと。
おじさんの家は理容店。
到着するとすぐに二人はクリクリ坊主にされます。
真っ白だった二人の肌はみるみる日焼けして、帰る頃には…。
両親が共働きで、都会で暮らす子ども達の夏休みは、とても退屈なもの。
親戚が住む田舎に遊びに行けるとなれば、ワクワクすること間違いなしです。
都会では体験できない本物の自然の中での遊びや、
おいしい取れたて野菜や釣りたての魚など、
読者を「田舎に行きたい!」と思わせてしまうような魅力的な光景が盛りだくさん。
二人の開放感に満ちた豊かな表情も、ほのぼのとしたタッチで描かれています。
「2学期もここにいたいなぁ……」という、ぼくのつぶやきに、
自分も子どもの頃に同じ気持ちになったことがよみがえります。
夏休みに是非読みたい一冊です。